2月

徳日参り(観音様)

開催日:2月10日 午前0時より
場所:岡太神社拝殿
祭り:徳日参りの日にこの観音様にお参りすると、一年分の徳を授かると言われている神事

徳日参り(観音様)

徳日参りの始まりは不詳だが、岡太神社がかって神仏習合の歴史を辿った名残りか、年一日だけ拝殿奥に安置されていた観世音菩薩の仏像が拝殿内に移動され、人々が深夜午前0時より神社に参詣して無病息災・家内安全を願う神事が今も続けられている。参拝者は観音様にお参りを済ませ、家族人数分の桃の形をした干菓子を頂いて帰って行く。この時に後ろを振り帰ると、せっかくもらった徳が逃げると昔から言われている。

木造の観音様は平安後期の作とされ、立派な厨子に納められた像は特色が認められ、柔らかな曲線の造りが美しい。ふっくらとして穏やかな表情で人々を迎え、心の中の願いを観じて救いの手を差し伸べる観音様です。

岡太神社の始まりは、継体天皇が創建したといわれ、後に泰澄大師が養老2(718)年正月7日から12日までこの地を訪れて、この社に仏像2体を勧請し、日本古来の神と仏は同一とする神仏同体の行を修めたとされる。その時から岡太神社は白山三社大権現神社と社名を変えた。今の観音像はその当時の仏像とも伝わるが、また大野市の式内社篠座神社より運ばれてきたとも伝わる。

HP:越前粟田部蓬莱祀 http://oraishi.jp/