2月
開催日:2月9日 午前0時より
場所:岡太神社拝殿
祭り:商売繁盛を願う神事
この神事は正月9日(今は2月9日)の深夜に行われ、参拝者は神前に商売繁盛を祈願した後に競って小判(黄色の餅米粉を小判に似せて焼き固めたもの)を声高に10万両、100万両と景気よく呼び声をかけながら買い求める祭り。小判と一緒にお札がもらえ、泰澄大師が開山した白山の祭神菊理媛と大国主命(大黒様)・事代主命(恵比須様)が商売繁盛にご利益がある神様として刷られています。
粟田部では買い求めた小判とお札をすぐに我が家の神棚に供え、再び商売繁盛・家内安全を祈る風習がある。この市祭りは粟田部で商売をする人ばかりでなく、珍しさと希少さが話題となって遠方からも訪れる人がいます。
市祭りの始まりは、岡太神社宮司が寛弘5(1008)年に神夢により弁財天(菊理媛)の像を買い求めて本殿に安置し、粟田部の村人が貨幣交換で物を買って賽銭をしたのが宮市となり、六斎市の毎月2と7の日に市を開いたのが起源と伝わる。江戸時代に市が開かれたのは越前では敦賀、三国の港町は別として武生、織田、平泉寺と粟田部以外にはその例がなく、市には美濃・大野・池田・河和田・服間・五箇から物資と人が集まった。現在、粟田部には二日市の地名が残り2日に市が開かれた名残りである。
HP:越前粟田部蓬莱祀 http://oraishi.jp/